創業エピソード
代表取締役社長 行方光宏
- 創業のきっかけをお聞かせください。
創業したきっかけは、自社、市場、顧客全てにおいて不動産業界の『負』に向き合おうと思ったのがきっかけです。
不動産業界は、どうしても「何棟やりました」「売上がこれだけありました」みたいな、いわゆる「数」を追う風潮が強いんです。しかしながら、不動産は一つとして同じものが市場にはないビジネスです。つまり、同じような物件を安定して20棟とか30棟毎年供給しようとすると、どうしても市場に出ている普通の物件を流すだけのビジネスになりがちで、「掘り出し物」みたいな面白い案件を提供するのが難しくなってしまうんです。
ですから私たちは、「数じゃなくて質」を重視しようと決めました。具体的には、他の不動産業者が手を出さないような難しい案件に挑戦しています。例えば、道路が狭くて施工が難しい土地とか、権利関係が複雑で時間がかかるような土地。こういう案件は、大手は効率が悪いから手を出さないのですが、僕たちの施工チームやノウハウを活かせばしっかり解決できます。しっかりそういった土地と向き合うことにより、市場価格よりもかなり割安に仕入れられることもあります。
結果として、オーナーさんに対しては高利回りの物件を提供できますし、入居者には便利な立地の住まいを提供できる。さらに、僕たちも適正な利益を得られるんです。数を追わない分、社員が1つ1つの案件に集中できる、それにより働きやすさも報酬も向上します。また僕らの事業により、使われていなかった土地を活用することで地域の資産価値を上げることにも繋がります。
この「三方よし」のビジネスモデルを目指し、創業しました。不動産業界で「数じゃなくて質」にこだわるって、実はすごく可能性のある挑戦だと思っています。
- 実際に運営されている事業についても教えてください。
主に2つの事業をやっています。1つ目は売買仲介です。価値のあるオーナーチェンジ物件を見つけて、ウェブからお問い合わせいただいたお客様にご提案しています。お客様に合った物件を探して、納得していただくのが僕たちの役割ですね。
2つ目はアパートの開発事業です。23区内で、駅から徒歩10分圏内の需要が高い土地を買って、それを収益物件としてご提案しています。土地を取得した後は設計や施工を進めて建物を完成させます。建物完成後は、リーシングを行い、賃貸管理・建物管理を行っています。
この2つを通じて、不動産の価値を最大限引き出すことを目指しています。
- 実際に働かれている仲間はどんな人が多いですか?
うちでは、20代から70代まで幅広い世代が働いています。セールスチームは20-30代を中心としたメンバーになっています。一方、施工チームは50-70代のメンバーが主体です。例えば、施工チームにはすご腕の大工がいて、大手ハウスメーカーの大工ランキングでずっと1位をキープしていたような方もいます。現場経験が豊富なベテラン職人たちが持つ高い技術を、次の世代に継承していけたら、社会的にも大きな意義があると考えているので、会社としては多様性を常に大切にしたいと思っています。
ただ若い職人さんも大歓迎です。施工チームは若手を「宝」だと考えていて、惜しみなく技術を教えてくれます。経験豊富なベテランたちがサポートしてくれる環境があるので、若手も伸びやすいです。こうした世代を超えた技術の継承が強みになっていますね。
- どういう会社にしたいですか?
私たちは、社会的意義のある事業にちゃんと利益をつけていく会社にしたいと思っています。社会的なことばかり追いかけていると、正直事業としては成り立たなくなります。一方で、利益だけを追いかけると「何のためにやっているんだろう」って迷いが出てきますよね。そのどちらかだけではなく、両方をバランス良く追い求めることが大事だと思っています。
社会的に意義のあることをやりながら、利益もきちんと上げることで、新しい価値やアイデアが生まれると思います。事業を通して働く人たちが経済的にも精神的にも豊かになっていけば、結果的にもっと多くの人を支援できる。そんな仕組みを作りたいと思っています。
自分たちだけのためじゃなくて、誰かのために事業を作って、その結果多くの人が幸せになれる。それができる会社にしていきたいですね。
- どんな人に仲間に来てもらいたいですか?
主体的で自発的に動ける方が理想ですね。うちの場合は、これをやりたいとかそういった想いがある方には仕事を任せる文化が非常に強く、そういった自発性が新しい気づきを生むと思っています。チームの全員が自律的に動きつつ、全体の方向性をしっかり捉えて、それぞれが勝手に動きながらも連携を取り、自分の知らないところで、新しい面白い事業が生まれることが理想です。
私たちもそのような組織を目指しているので、全体像を把握し、自分の動きを考えながら意欲的に行動できる方にぜひ来てもらいたいと考えています。
- 最後に、これから応募をお考えの方へ向けて
メッセージをお願いします!
やはり、意欲がある方ほど前に進んでいけますし、理想としては、会社にとどまって一緒に成長させるだけでなく、いずれは自分が経営者になるくらいの意識で働いてほしいんです。
例えば、気に入った事業があればそれをそのまま任せるのもいいですし、新しい事業をやりたいと思えば、私たちが支援して形にしてもらうこともできます。そして最終的には、その事業を自分で運営していく。そうやって、それぞれが経営者として動きながらも連携していく組織が理想的ですね。一緒に成長し、新しい挑戦を楽しめる方をお待ちしています!